おしゃれなデザイナーズマンション、特にコンクリート打ちっぱなしの物件において、ゴキブリ対策の盲点となりやすいのが「デザイン重視の隙間」と「配管周りの処理」です。一般的な住宅では、配管が壁を貫通する部分はプレートやパテで綺麗に塞がれていますが、打ちっぱなしの物件ではその無骨な素材感を活かすために、あえて配管とコンクリートの接合部をラフに仕上げたり、隙間が空いたままのデザインにしたりすることがあり、これがゴキブリにとってのウェルカムゲートとなっている場合があります。特にキッチンや洗面台の下、洗濯機置き場の排水口周りは要注意で、見た目はクールでも床下や壁裏と直結している隙間があれば、彼らはそこから容易に室内に侵入してきます。また、コンクリート打ちっぱなしの部屋は気密性が高い一方で、換気のために大きめの換気口や吸気口が設置されていることが多く、ここのフィルターが目の粗いものであったり、経年劣化で破れていたりすると、外部から飛来したゴキブリがそのまま吸い込まれるように入ってくることもあります。さらに、デザイナーズ物件特有の大きな窓やテラスも、開放感がある反面、網戸の設置が難しかったり、サッシの隙間が生じやすかったりするという弱点を持っていることがあります。これらの盲点を潰すためには、入居前に配管周りをチェックして隙間があれば専用のパテで埋めること、換気口には防虫フィルターを追加すること、そして窓やドアの開閉には細心の注意を払うことが重要であり、デザインの美しさを維持しつつ機能的な防虫対策を施すという「守りのデザイン」を自ら実践する必要があります。