キクイムシの被害に遭いやすい家にはいくつかの共通した特徴や環境条件が存在しており、それらを知ることは予防や早期発見において非常に重要ですが、まず彼らが好む木材の種類として「広葉樹」が挙げられ、ナラ、ケヤキ、ラワン、竹などが特に狙われやすい傾向にあります。これに対しスギやヒノキといった針葉樹は導管の構造が異なるため被害に遭いにくいとされていますが、現代の住宅では合板や集成材が多用されており、その表面や芯材に広葉樹が使われている場合はターゲットとなります。また発生時期としては、幼虫が蛹から成虫になり外に出てくる春から初夏(4月から6月頃)にかけてがピークであり、この時期に新しい木くずや成虫の姿を目撃することが多くなります。さらに彼らは乾燥した木材を好むというシロアリとは対照的な性質を持っており、含水率が10パーセントから20パーセント程度の木材が最も繁殖に適しているため、風通しが良く乾燥した室内にあるフローリングや家具、美術工芸品などが被害に遭いやすいのです。加えて、築年数が浅い新築物件での被害報告が多いのも特徴の一つで、これは建築資材として使われた木材の中に既に卵や幼虫が潜んでいた状態で家が建てられ、数ヶ月から1年後に成虫となって出てくるパターンが多いためであり、この場合は施工業者やハウスメーカーとの間で責任問題を巡るトラブルに発展することもあります。したがって、広葉樹を多用した内装や輸入家具を持つ家では特に注意が必要であり、春先には床や家具の周りをこまめにチェックし、小さな穴や木くずがないか目を光らせることが求められます。