鈴木さん一家は、築15年の一戸建てに暮らす4人家族。小学生の子供が二人と、一匹の柴犬がいる。夏の訪れと共に、家の中で見かける小さな虫の数が増え、家族会議の末、週末にバルサンを使用することになった。夫の健一さんは、まず徹底的な情報収集から始めた。「バルサン 家にいても大丈夫」という検索ワードで調べ、室内待機が絶対に不可能であることを再確認。妻の良子さんと共に、安全対策の計画を立てた。当日の朝、家族総出で準備に取り掛かった。子供たちは自分たちのおもちゃを大きなビニール袋に詰める係。良子さんは食器棚の食器を新聞紙で丁寧に覆い、食品は全て冷蔵庫か密閉できる戸棚にしまった。健一さんは、テレビやパソコンなどの精密機器にカバーをかけ、火災報知器の養生を担当。そして最も重要なペットの柴犬「コタロウ」は、その日一日、近所のペットホテルに預けることにした。準備が万端に整ったことを確認し、健一さんが代表して水タイプのバルサンをセット。家族全員が家の外に出たことを確認してから、薬剤を反応させた。その後の数時間は、家族で少し離れたショッピングモールへ出かけ、買い物を楽しんだ。帰宅後、まずは健一さんが一人で家に入り、全ての窓を開け放って換気を開始。1時間後、家族全員で室内に入り、後片付けを始めた。良子さんと子供たちは、床やテーブルなど、肌が直接触れる場所を丁寧に水拭き。健一さんは、食器やペット用品を改めて洗い直した。手間はかかったが、家族全員で協力し、安全ルールを一つ一つ確認しながら進めたことで、誰一人健康を害することなく、無事に害虫駆除を終えることができた。この鈴木家の事例は、事前の計画と家族の協力がいかに重要であるかを教えてくれる。