竹材を好むタケトラカミキリとキクイムシ
和風建築やモダンなインテリア素材として人気の高い「竹」ですが、この竹を好んで食害する害虫として有名なのがタケトラカミキリやチビタケナガシンクイといったキクイムシの仲間たちであり、竹垣や竹細工、あるいは竹フローリングを持つ家庭にとっては頭の痛い存在です。特にタケトラカミキリは、竹材の内部に含まれるデンプンや糖分を求めて幼虫が竹の繊維に沿って食い進むため、外見は綺麗でも中は粉々になっていることが多く、ある日突然竹垣が崩れ落ちたり、竹製の椅子が折れたりして被害が発覚するケースが後を絶ちません。これらの虫は、竹が伐採された直後の生竹に卵を産み付けることが多く、製品化される前に適切な熱処理(油抜きや炭化加工)や防虫処理が行われていないと、卵や幼虫が生き残ったまま市場に出回り、消費者の手元に届いてから成虫となって現れます。竹から出る木くずは他の木材よりも白っぽく細かいのが特徴で、竹の節の近くや表面に小さな穴が開いているのが目印となります。対策としては、購入時にしっかりと防虫加工された製品を選ぶことが大前提ですが、もし被害が出てしまった場合は、被害を受けた竹材を部分的に交換するか、熱湯をかけて熱殺虫する(竹製品が耐えられる場合)、あるいは専用のノズル付き殺虫剤を穴に注入するといった方法があります。竹はその美しさと強靭さから日本人に愛されてきましたが、その甘い樹液は虫たちにとっても魅力的であることを理解し、定期的なメンテナンスと観察を行うことで、風流な竹のある暮らしを守っていく必要があります。